今朝も4時から

音楽とかの趣味の話をつらつらと

【自作エフェクター】Rebellion

依頼品の製作です。

◼︎仕様
1.RIOTの前後にブースターをつける
2.前段のブースターは単品使用ができて、後段のブースターはメインの歪みとブースターがオンになる時だけ効く
3.RIOTにプレゼンスを追加
4.ケースは1590BB(依頼者持ち込み)
5.ジャックはスイッチクラフトのオープンタイプ

前後のブースターはokkoのTWIN SONICの使用感と同じにしてほしいという依頼でした。それが上記仕様の2です。

ブースターはICのものとFETのものを試してもらいましたが、FETのノイズ感が好みということでそちらを選択しました。


製作に進みます。
レイアウトは新規で起こしました。
線材を基板上部に集約するのは本当に骨が折れます。

レイアウトを元に基板を作ります。

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今回は基板を切ってケースにぴったりのサイズにしました。今後もこのやり方をすると思います。

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部品をのせました。

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参考に裏面です。
まだ粗が目立ちます。

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線材を取り付けて組みます。

エフェクター3台分なのでINとOUTの線材が3倍で大変なことになっています。

ケースに組み込みましょう。

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写真では途中ですが、最後まで組み上げて音出しをしました。

RIOTをオン 問題なし
続けてブースターをオン

ピーーーー

発振が止まりません。
この問題を解決することに一番苦労しました。
結果だけ見ると電圧不足になっていたようです。
エフェクター3台分となると、電源周りにいつも以上に気を使わないとおかしなことになるようです。

仕様2の後段ブースターの切り替えも問題が発生してました。
後段ブースターオフ時に出力を回路から分断しないといけないのですが、これがうまくいかない。
4PDTのスイッチでも端子が足りない・・・。
最終的にLED点灯の端子を使って、回路は分断してあき端子を利用してFETを使ってLEDの切り替えをさせました。

問題も解決したので完成です。

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完成としましたがメインのゲインを上げた状態で、前段ブースターを半分以上にすると発振してしまいます。
発振状態の音はぶちぶちでディストーションを超えているので、使用上はあまり問題にならないと判断しています。
依頼者に試してもらって判断してもらいます。

製作は以上になります。

こんな感じで依頼も受けているので、興味がある方はコメントをください。

初場所2016 エフェクターコンテスト

東京エフェクター 初場所2016に行ってきたのでレポートです。

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とはいっても自作エフェクターコンテストのレポートです。

昨年は参加しませんでしたが、今年は出品しています。

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これまでNEWオーバードライブと言っていたものです。
名前を改めまして"Floodrive"です。

話が逸れました。
お題はオーバードライブで、当日の結果は以下でした。

320design:優勝5番 準優勝9番
Ovaltone:優勝1番 準優勝12番
Sound Wave Lab:優勝12番 準優勝6番
THE EFFECTOR BOOK:優勝5番 準優勝7番
屋敷隆一(ギタリスト):優勝5番 準優勝10番
 
Floodriveは7番でしたので、賞なしです。

Floodriveの設計思想はオーバードライブ側は帯域が広めで、ブースター側はTS的なで帯域を絞ることで音に幅を持たせるというものでした。
昨年の評価傾向から3ノブで切り替えスイッチなどがないものが理想とはわかっていました。
ただ、オーバードライブというお題のため、オーバードライブだけでは差を見出しにくいと考えて、ブースターをつけました。

しかし結果からわかったことは、このオーバードライブにこのブースターではなくてはいけない、ということを音で言及できていませんでした。
確かに代用がききますね。これじゃ一緒の筐体に入れる意味がないです。
(ニコイチエフェクターはエレハモとかに任せれば良いですね。)


今回の結果をみると、シンプルなオーバードライブに操作性の煩雑さを増やさずに他のエフェクターに差をつけられたことが結果に繋がっているように感じます。

優勝のエフェクターは昇圧という個性(音にも現れていました)
準優勝のエフェクターはノブなしという個性

順当な結果だと思います。

他のエフェクターの音はどれも素晴らしく、それは優勝と準優勝以外のエフェクターで票がばらけているのが証拠だと思います。
好みもあるのでどれに票が入ってもおかしくなかったと思います。

Floodriveに1票入ったのは、評価し辛いお題と考え個性付加のために2ノブのブースターをつけた作戦勝ちだったかな と分析します。

コンテスト終了後にOvaltoneさん、Sound Wave Labさん、THE EFFECTOR BOOKさんから意見を頂戴しました。
3者それぞれの視点の意見をいただきました。
今後の展開の仕方などもアドバイスいただいたので、参考にして進めていきたいと思います。

おわり

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【自作エフェクター】NEWオーバードライブ3

年末に組み上げる予定がかなりずれ込みました。

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一番苦労したのが部品レイアウトでした。
時間かけただけあってケースに組むときは楽でしたね。

肝心の音は自分好みに仕上げてるので、なんとも言い難いですが
BD-2で個人的に苦手だった部分が無くなった感じです。
とはいってもBD-2のモディファイではないですが。

トーンの可変域をかなり絞っているので、音の幅は尖りすぎたかなぁと
相性悪いもの(ギターなど)もありそうな気がします。

組み上げが完全に完了したらまた写真を撮ろうと思います。

2016年

2015年の振り返りをしようと思ったら、作った機材が手元に一切ないことに気づきました。

2016年もいろいろ作っていきますのでよろしくお願いします。
まずは年末に組めなかったオーバードライブを組みます。

【自作エフェクター】NEWオーバードライブ2

現在はNEWオーバードライブと依頼品の検討中です。
依頼品についてはまた別で。

NEWオーバードライブは問題解決を行いました。

まずハイがこもるのは無駄なフィルターを削除。
ローは設計段階から絞っていますので基本的に現状を維持。
一部コンデンサの定数を変えましたが、下手にいじるとローが暴れるのでやめました。

歪みのイマイチ感はICの入力のバイアス与えるところがグランドになってました。
そのため波形の下側が常に歪んでいました。
思ったよりしっかり音が聞こえ出ていたので気づくのに時間がかかりました。

そんなわけで回路はおおむね決まりました。

この変更を決めるまでに、他者に弾いてもらってその意見も取り入れています。


次は部品選定です。
抵抗はカーボンにします。これまで作ったエフェクターで金属皮膜を使ったものは、音が硬い印象を持たれることが多かった為です。

コンデンサは油断すると全てWIMAになるので少し違ったものをいれます。
ただあまりに入手性が悪いものは避けます。
フィルターの重要なところのコンデンサを付け替えて決めていく予定です。

部品は手元に揃っているので組んでいく予定です。
できれば今年中に組みたい。

【自作エフェクター】NEWオーバードライブ

設計からやります。

歪みエフェクターの設計は、主にゲイン設定とフィルターの設計がメインになります。

ゲイン(歪み量)はいわゆるオーバードライブの範囲におさめる。
トーンは高音の抜けを調整。
帯域は狭めない。
主にバッキングで使用。

上記を仕様として設計します。

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とりあえずブレッドボードに組みます。

最初に組んだ結果は
→2kHzあたりのフィルターでこもる
→ローがスカスカ
→歪んだ感じがイマイチ
こんな感じでした。

フィルターの調整とクリッパーの変更をしました。

続く

実験BOX3

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実験がてら使ってみました。
ボリュームが固定されてて調整しやすい!
作って正解でした。

実験回路は電子スイッチでブースターをオンオフする回路です。
電子スイッチを通ったからといって、音が変わることもないですし。

良い感じなので、今後使っていきます。