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音楽とかの趣味の話をつらつらと

【自作エフェクター】トランジスタブースター

以前試しに作ったトランジスタのブースターを2人の知人に試してもらったところ、思いの外好印象のようでした。

ハイとローが程よく切れて、甘い感じになるのが良いようです。
フルレンジブースターだとアンプに入力した時にローやハイが出過ぎる事があり、そのような事が起こらない丁度良さとの事でした。

試してもらっているときに、思ったより歪むと思いました。
2N3055で計算したわけではないですが、使っている抵抗的に歪み率が高いことがわかりました。
歪み率を減少させるには負荷抵抗をあげるまたはコレクタ電流を増やすのどちらかです。後者はこれ以上の電流増加は電圧をあげないとできないため、負荷抵抗をあげてみます。

何パターンか抵抗値を変えてはみましたが、思ったような効果はありませんでした。2N3055を小信号で使っているからですかね・・・。
トランジスタの使っている領域がデータシートの範囲外なのが痛いですね。

抵抗値の変更やあえて別のトランジスタを選択をLTspiceでシミュレートしてみると、周波数特性がかなり変わってしまい音がだいぶ変わってしまうことがわかりました。
特に2N3055を選択すると20kHz以降の減衰が顕著で、これが甘い音を生んでいるようです。
仮に負荷抵抗を変更すると周辺のコンデンサを総取り替えしないと、抵抗変更前の音にはなりません。(厳密に言えば同じ音にはならないですが・・・。)

ということで抵抗値の変更は見送りました。

色々シミュレートして分かったことは、簡潔な回路ほど一つの素子が音に与える影響が大きいということですね。

ひとまず今の回路構成でペダルをを組みたいと思いますが、部品選びも重要になりそうです。

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